火災保険の損しない選び方とは?ポイントを解説します
火災保険は住宅ローンの利用条件の一つになっていることが多いので、マイホームをお持ちの方では比較的馴染み深い保険の一種といえます。住宅ローンを汲むときの必要に迫られて、金融機関の提携会社のプランを漫然と選んでしまいがちですが、その補償額や補償範囲は、ライフスタイルに適合した内容になっているのか、あまり意識していない場合も多いようです。家に万が一の事態に遭遇したときに実力の如何が判明するのが損害保険の特徴。リスクが顕在化したときにも、役立つ補償を得ることが出来るように、火災保険の選び方を、補償額や補償範囲など基礎事項を確認しながら検討してみましょう。
ここに火災保険とは、火災や台風などの自然災害で蒙った損害を補償する保険のことです。補償範囲は建物だけでなく、電化製品や家具類などの家財を含みます。戸建て住宅では躯体本体だけでなく門扉や車庫・物置などのエントランス類も広くカバーします。
火災保険の補償額の算定方法は、再調達価額が採用されています。再調達価額とは、損害対象と同程度のものを最建築・取得する場合に必要な価格のことです。例えば家の再建築のために必要は価格が2000万円と判断され、実際に2500万円の支出が必要な場合は2000万円が限度になります。保険期間は1年後との掛け捨て方式です。1年間の保険期間といっても、一般的に10年間分をまとめて保険料を支払います。
ところで保険料を決定づけるのは、構造級別になります。構造級別とは建物の構造に応じて保険料を設定するというものです。建物の構造に応じたリスクを踏まえて保険料を設定する仕組みで、RC構造など堅牢であれば安く、木造でれば保険料が高くなるといった具合の仕組みです。
なお地震に起因する火事や津浪被害などは、火災保険の補償対象外なので、別途地震保険に加入することが必要です。地震保険とは、地震による倒壊や火事・津浪被害の損害を補償すると言う保険です。地震保険の補償範囲は火災保険と同等ですが、補償額は概ね30-50%とされています。地震保険の特徴は損害の規模に応じて、4つのランクに分けて保険金額に割合を乗じて計算されるのが特徴です。
地震保険は火災保険加入を前提に加入する保険です。基礎になる火災保険の選び方については、必要になる補償範囲はどこまで広げるかがポイントになります。周辺に河川がなくても、過去に鉄砲水やゲリラ豪雨が起きたことがあるときは水災補償も必須です。